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棟上に挑む大工さんたち
うちの棟上は、他のハウスメーカーなどに比べると
人数が少ない事が多い。他の所よりも2、3人は少ない。

しかし、大体が予定通りに進む。
昼間には2階部分の柱が建って、
夕方には小屋束が立ち、棟が上がる。


私がもっと駆け出しの頃
一度、大工さん達に聞いた事がある。

『なぜ、人を増やさないのか?』

『人を増やしたら、もっと進むんじゃないのか』

しかし、大工さんたちは、笑ってこう応えた








棟上を正確にスムーズに進めるには、
大工同士の連携は非常に重要になる。

そもそも、大工という職人は、いつもは一人で作業をする。
しかし、棟上で重要なのは、それとは違う「連携」である。

それぞれの役割分担をしっかり把握し、
独立した仕事を十分こなした上での、連携。

決して、馴れ合いでない。

それはお互いが個々の腕を認めて、信頼しないと成し得ない。
その信頼の上で、更に長年の経験がある。


だから、棟上の一人ひとりの行動に戸惑いが無い。

自分がやるべき事が
誰にもいわれずに「分かっている」のだ。

彼らは、それが分かっているから

「人が多けりゃええってもんじゃない」

そう言えるのだ。




何も無かった所に
1日で大きな形ができあがるダイナミクス。

一切の無駄がない、洗練された作業の美しさ。

棟上は決してショーではない。
人に見せる為にやるものではない。

しかし、彼らがする棟上はそういう所に
「魅入ってしまう」「見とれる」のであろう。

私も棟上はいつも見てるが
洗練されたプロの仕事はやっぱりいつも厭きない。

author:k-field, category:心に残った職人たちの一言。, 17:15
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